腰痛

「腰痛の８５％は原因不明である」という事実を知っている人がどれだけいるでしょう？

逆に言うと、整形外科の先生の腰痛診断に対する的中率は２０％以下ということです。

ある学会で「私の腰痛の的中率は２０％です」と言ったら凄いという意味で尊敬の声が出たというくらい難しいものなのです。

https://president.jp/articles/-/22463

これは腰椎椎間板ヘルニアと腰痛の関係について一石を投じた鍼灸師さんのコラムです。

そんな原因不明と言われている腰痛ですが、一般的な分類を列挙します。

◆痛みの続いている期間

1. 痛みを感じてから３ヵ月以内・・・急性腰痛
2. 痛みを感じてから３ヵ月以降・・・慢性腰痛

急性腰痛は一般的に筋肉・背骨・腰の神経が腫れて熱を持っている時に痛みを出していると定義されています。

慢性腰痛は筋肉に異常はなく、神経が慢性的に圧迫されて痛みを出していると定義されています。また神経には学習能力があり、痛みを記憶してしまうため治りにくいと言われています。（電話番号の暗記や反復トレーニングも神経の学習の一環）

◆痛みの原因

1. 特異的腰痛（レントゲンなどで所見があるもの）
2. 非特異的腰痛（検査をしても何も出てこないもの）

レントゲンやMRIなどの精密機器でチェックしても所見の出ない非特異的腰痛が実際８５％を占めているのが現状です。

この原因不明の腰痛に対して分類をするということに、どれほどの意味があるのかと聞きたくなる話ですね。

ただ、手術で良くなる重傷者もいれば膀胱直腸障害があるため手術不可避な方もおられます。

命に直結しないだけに腰痛って難しいですね。

実際、脊柱管狭窄症などで手術を受けた人の話を聞いたことがある人はおられるでしょう。

ですが、手術前と比較してもあまり楽になっていないという声を耳にしたことがある方は多いでしょう。

なぜなら上記リンクのとおり、今は「ヘルニアが必ず腰痛の原因になっているとは限らない」という事実が広がりつつあるからです。

リンクを見ていない人用に要約すると

• いつも同じ神経が圧迫されてるのに痺れる部位が変わるのは変だ。
• 腰痛じゃない人の７６％にヘルニアがあった。
• ヘルニアが腰痛の原因になっているのは全体の３％
• この研究は腰痛界のノーベル賞「ボルボ賞」を受賞している。
• ヘルニアと言われると気落ちして負のスパイラルに陥る。
• MRIで異常がみられなくても落ち込む。

といった内容です。

もしあなたの腰痛の原因が腰になかったとしたら、いくら腰に電気をかけようがマッサージで血流を促そうが、「治療を受けている瞬間が気持ちいい」という領域を出ることはありません。

腰痛は腰だけ診ても痛みが取れない・すぐにぶり返してしまう。

なので、全身のどこが腰にムリをかけているかを重点的に調べていきます。

もし膝が固いために腰痛が起きているというのをチェックせず、腰を重点的にマッサージしたとしたら腰痛はどう変化するでしょう？

他に、仕事上長距離を運転することが多い方に腰のマッサージをして疲労を取ったとして、また１週間の長距離運転が待っている。

マッサージはありがたいですが、腰痛に関しては容易に想像がつくでしょう。

実際、ヘルニアがあっても痛みなく過ごされている方は山ほどいます。

当院ではまず症状の原因を

• 肉体ストレスによるもの
• 感情ストレスによるもの
• 環境ストレスによるもの

で、どの要素が体に悪影響を与えているかをチェックしていきます。

肉体ストレスは「過去の古傷」「内臓疲労」「姿勢」「関節や筋肉の詰まり」などが挙げられます。

感情ストレスは「ご自身の症状に対する考え方」「誰かからマイナスオーラを浴びていないか」「過去のトラウマ」などが挙げられ、意外と多いです。

環境ストレスは「冷え」「糖質過多」「電磁波」などがあり、これらが慢性的に肉体を弱くした結果として不調を招くケースが多いです。

当院では、これら３種類のストレスから不調の原因を割り出し調整をかけていきます。