標治と本治

標治とは?

標治とは、症状を素早く改善させたい時に用いる手法です。対症療法や応急処置と呼ばれています。

主な標治としては

  • 頭痛が凄いから頭痛薬
  • 旅行疲れで足裏マッサージ
  • 何かしらのつらさを和らげる治療
  • 大量出血した時の輸血

こんな感じです、駆け込み寺の如く即効性を重視していますよね。

でも駆け込み寺って、あくまで応急処置の場所なんです。

 

ただ私も頭痛の時は薬飲みますし、30歳の時に脱腸で手術もしています。

そして、風邪や寝違えなど後に引かないのなら応急処置でも構わないと思います。

 

でも毎日こんなことしてたら体に悪いので、疲れたら早寝するなど予防をしています。

本治とは?

本治は逆に病気そのものを治す目的になり、根本治療といいます。

例えば

  • 生活習慣の改善
  • 食事などで体質改善
  • 運動・体操・セルフケア
  • メンタルケア
  • 治療を何回か続ける

これは長患いしてる人が中長期的に治したいと思った時に行う行為に見えますね。

 

長患いの場合はしょうがなく見えますが、実際時間と忍耐が必要です。

なんとなく自律神経の乱れやコロナ後遺症なんかは本治が必要そうに見えませんか?

陥りがちなこと

ここで、時間回数かけなきゃ治らない根本治療が必要な患者だとしでも、応急処置しか知らないと「全治3ヵ月」と言われても大変に感じてしまいます。

 

自律神経は骨折やガンのように回復まで数ヵ月かかるのが当たり前ではないので、「治るのにそんなにかかるのか」と思うこともあるでしょう。

10年具合が悪いのが全治4ヵ月と言われても長く感じてしまうのが人情です。

横で聞いてると10年の不調がたった4ヵ月でと思いますが、当人だけは4ヵ月が長く感じるんです。

 

たとえ「5年以上前から具合悪いのが続いていたんだけど、なぜか先週から特に具合が悪くて。」という人でしたら応急処置してほしい以外の感情が浮かんでこないのかもしれません。

 

そんな人が近くにいたら「低空飛行の小康状態じゃなくて、元気な姿に戻ってほしいな」と思うでしょうし、当然ですが私も本治できるであろう人に応急処置だけしてサヨナラするために整骨院運営をしている訳ではありません。

 

大変かもしれませんが、今の自分に必要なのが応急処置ではなく本治であることを認識していただければ幸いでございます。

自律神経専門整体 福耳整骨院